ゆるやか文庫とは

ゆるやか文庫は、2018年6月、
当時愛媛県内子町の街並みで友人が始めた和紙のお店、neki(ねき) の2階 押入れを間借りして始めたちいさな私設図書室でした。

本といえば、
昔、日本では和紙でつくられていました。
平安時代の宮廷には図書寮(現代の国立図書館のようなもの)に付属して「紙屋院」と呼ばれる製紙工場があったそうです。そこでは、宮廷で使われる様々な紙が漉かれていたと。
紙工場のすぐとなりに図書館。
なんと素敵な関係!
紙屋さんと本をつくる人、保管・管理する人が、あれこれ意見しながら一緒になって
紙をつくっていたのではなかろうか…
というのは想像だけど、とても、それいいなぁと。



ゆるやか文庫 中の人は、
かつて、お菓子のパッケージデザインをしていました。
元々洋紙も大好きでしたが、和紙という素材に触れた時のなんとも言えない温かさ
気がついたら洋紙よりも情報をかき集め、使いたい欲が湧き出ていました。
しかし扱い、提案していくにはもっと原料レベルで学ぶ必要がある…
そこからデザインという道を一旦離れ、和紙を学びに四国の某和紙ファクトリーへ転職。
主に和紙を販売する人として学んでいました。

そんな時にたまたま、
愛媛県内子町の和紙のお店nekiの店主と出会いました。
和紙のつくり手としても活動しているnekiの店主始め、紙工場のすぐとなりとまではいきませんがnekiからほど近い場所に和紙工場である天神産紙工場がありました。
和紙のことを聞き、また、使い手の話にも耳を傾けてくれる、そんな環境が、内子町では築ける気がしました。

2020年4月 内子町五十崎(いかざき)のシェアアトリエなるたに移転
2021年7月 図書室に加え、内子町の御祓(みそぎ)に大洲和紙を専門に扱う印刷室
デザイン事務所として企画室を新たに構えました。
2021年10月 月5,6日の開室日をもう少し増やせたらとの思いもあり、図書室を印刷室、企画室と同じ場所へ移転することに。
 
かつての「図書寮」と「紙屋院」の関係のように、つくり手・繋ぎ手・使い手が
一緒になって話せるような、そんな場を
ゆるやか文庫が繋ぎ手として、時には使い手となって、ここ内子町で築いていけたらと思います。

ゆるやか文庫 主宰 青山優歩