私設図書室(貸本屋)
印刷受注
デザイン受注
ゆるやか文庫のこれまで
2018年 ゆるやか文庫は、内子町の町並みにあった友人のお店の一角、押し入れから始まったちいさな私設図書室でした。
本といえば、
平安時代の宮廷には図書寮(現代の国立図書館のようなもの)に付属して「紙屋院」と呼ばれる製紙工場があったそうです。そこでは、宮廷で使われる様々な紙が漉かれていたと。
紙工場のすぐとなりに図書館。なんと素敵な関係!
紙屋さんと本をつくる人、保管・管理する人が、あれこれ意見しながら一緒になって紙をつくっていたのではなかろうか…というのは想像だけど、とても、それいいなぁと。
かつての「図書寮」と「紙屋院」の関係のように、つくり手・繋ぎ手・使い手が一緒になって話せるような場を。
この先も手漉き和紙が、原料となる木々が、この地に遺ってほしい。
いつか、産地の垣根を越えて、和紙の話をできる日が来ることを願って図書室という”場”を開きました。
押入れ間借り時代
2020年
内子町五十崎のシェアアトリエなるたへ移転
2021年、
内子町御祓(みそぎ)地区に拠点を移します。
2014年に廃校となった元小学校の図工室を利用し、和紙・手漉き紙専門の印刷所を始めました。
和紙の作り手(職人さん)と直接話しながら
和紙の使い手としてものづくり(印刷)ができる環境がこの地にはありました。
ここにたどり着くのに10年近くかかってしまいましたが、これからもゆっくりと、それでも確実に、印刷を通して和紙の魅力、和紙でできることを伝え続けていけたらと思います。
ゆるやか文庫 主宰 青山優歩
profile
青山 優歩
1987年生まれ
静岡県静岡市出身
2011年 武蔵野美術大学 造形学部 建築学科卒業
大学卒業後、岐阜県の菓子メーカーにてパッケージデザインに従事。
個人では、友人の宝飾ブランド立ち上げ時のパッケージや説明書等、紙ものデザインに携わる。
その時、和紙を使用することを提案したものの、写真がきれいに印刷できず断念。
それがきっかけとなり、約5年務めたパッケージデザインの仕事から離れ、
和紙を原料レベルから学ぶため、和紙メーカーが運営する徳島県の和紙会館へ転職。
会館併設の直売所のスタッフをしながら学ぶ。
2018年 愛媛県内子町へ移住
当時は一度離れたデザインをもう一度仕事にすることに難しさを感じ、
青少年の教育機関施設で事務補助をしながら、野外炊飯の指導(!)をしたり、
たまに子供たちに紙漉きを教えたり、婦人会で和綴じノートのワークショップを実施したり。
同年6月に ゆるやか文庫 私設図書室を休日を利用して始める。
2021年 内子町御祓(みそぎ)地区へ町内移住を機に独立
2014年に廃校となった旧御祓小学校、現 コミュニティスペースみそぎの里の図工室を利用し活版、シルクスクリーン印刷をメインとした大洲和紙専門の印刷所兼デザイン事務所を開設。
2023年
活版印刷機を誰でも自由に使用し印刷できる場として印刷所を
「和紙に刻む、」としてリニューアルopen
印刷所HPは、こちらから> 和紙に刻む、
以下みそぎの里HP「利用者紹介」にて2021年6月(図書室移転前)にインタビューいただきました。
みそぎの里HP>
そとで、ここで さんに、内子町で自分らしく働く先輩方と一緒にインタビューいただきました(2021年 秋 対談形式)
自分らしいなりわいー自分らしい働き方に至るまでの道のりは?ー>